個人ランキングを意識して古戦場を走る時に、確認しておくべき内容をまとめてみました。団の方針などもあるので一概には言えないですが、できる限り汎用な記述を目指します。
ソロにおける古戦場の構造
古戦場というイベントは、表向き団単位の対抗戦ではありますが、①個人ランキングによる報酬(主に勲章)と②戦貨報酬(主に天星器)という個人戦の側面が存在します。(メインコンテンツである団貢献については、各団の方針に従って進めるべきだと考えているので、本記事では割愛いたします。)
なお、②の戦貨に関しては以下の記事をご参照ください。初心者の方は、貢献度より戦貨を優先した方が戦力UPに直結します。
古戦場も他のイベントと同様に、トリガーアイテム(以下、肉と表記)を集めて、①の順位を決める貢献度と、②の獲得に必要な戦貨が、より効率よく集められる高難易度ステージを繰り返し自発して進行していきますが、複数人での討伐を意図して作られたコンテンツなので、ボスがちょっと強いです。
最後に、古戦場はイベントの日程が進むにつれて、高難易度コンテンツが解禁されるので、他イベントよりも肉を集めるフェーズと、トリガーボスを討伐するフェーズが明確に分かれます。
フェーズ | 日程 | 解禁HELL | |
肉集め | 予選/インターバル | 1~3日目 | 90 |
ボス討伐 | 本選 | 4日目 | 95 |
↑ | ↑ | 5日目 | 100/150 |
↑ | ↑ | 6~7日目 | 200 |
以上の要素から、自分の戦力(どの難易度のボスが何分で討伐出来るか?)と古戦場に割り振れる時間が決まれば、到達出来そうな貢献度(および戦貨数)と、それに必要な肉の数を見積もる事が出来ると解ります。
計算例
例えば、各難易度の討伐時間が以下で、1日2時間ずつ走ると仮定します。
EX | 90 | 95 | 100 | |
討伐時間(分) | 0.5 | 2 | 5 | 20 |
各難易度ごとの獲得貢献度報酬は以下の通り。
難易度 | AP | 肉 | 貢献度 | 戦貨 |
EX+ | 30 | ー | 7.3万 | 66 |
HELL90 | 30 | 5 | 26万 | 83 |
HELL95 | 40 | 10 | 91万 | 111 |
HELL100 | 50 | 20 | 268万 | 168 |
HELL150 | 50 | 20 | 410万 | 220 |
HELL200 | 30 | 1025万 | 338 |
この戦力だと、(AP効率を無視するなら)肉集めフェーズでHELL90を回す必要は無く、ひたすらEX+を回す事になります。(※EX+とHELL90で貢献度の単位時間効率が変わらず、戦貨効率はEX+の方が圧倒的に良い為)
また、HELL100が解禁されても、(少なくともソロは)HELL95を回し続けます。(※HELL95の方が時間効率が良い為)
まずは、肉の収支を試算します(1回で平均4個落ちると仮定)。
- 肉集め:3日×120分×(肉:4)÷(討伐時間:0.5分)=2,880
- 本選:4日×120分×(肉消費:10)÷(討伐時間:5分)=960
- 期間計:2,880-960=1,920
すると、お肉が結構余ります。この肉を全てソロで消費する為に必要な時間は、:1,920÷(HELL95の肉消費:10)×5分 = 960分 = 16時間となります。よって1日4時間ずつ追加すればお肉の収支がゼロになります。
これを踏まえて貢献度を試算すると以下。
- 肉集め:3日×120分×(貢献:7.3万)÷(討伐時間:0.5分)=5,256万
- 本選:4日×360分×(貢献:91万)÷(討伐時間:5分)=26,208万
- 期間計:3.14億→2021年1月の古戦場ボーダーで25万位(勲章25)
戦貨は以下の通り。
- 肉集め:3日×120分×(戦貨:66)÷(討伐時間:0.5分)=44,280
- 本選:4日×360分×(戦貨:111)÷(討伐時間:5分)=31,968
- 期間計: 76,248→37箱
となります。
あとは、古戦場ボスが解禁されてから討伐タイムを実測して、再度試算して計画との差分をチェックしましょう。古戦場期間の自分の予定と照らし合わせて追加で走れそうか?など考えやすくなります。
戦力が揃っていない場合は、ひたすら時間をかけて走る事になるので、個人ランキングのボーダーラインを見ながら、目標を一段低く再設定する事も大事だと思います。
計算例② 勲章100個を狙う場合
ここからは、勲章100個を手に入れるライン(21/07開催時は8万位)を目指す場合の試算例、というか自分用に計算した内容の記録です。
8万位のボーダーギリギリを攻める立ち回りはせず、議論を簡単化する為に安全圏且つ称号に宝晶石が設定されている個人貢献10億を目指すこととします。
EX | 90 | 95 | 100 | 150 | |
討伐時間(分) | 0.16(=10秒) | 0.5 | 3 | 5 | 7 |
この戦力だと、時間効率で100>150となりますが、肉とAP効率を重視して150が解禁されたら150を走りそうです(実戦では討伐速度が変わるので目的に合わせて調整要)。つまり、1~2日目はHELL95を、3~4日目は解禁されるまで100を、以降は150を討伐する事になります。
各難易度ごとの周回数に変数を割り当てて、必要になる肉を稼ぐ為のEX+の周回数も付記してみました
周回数 | EX+周回数 | |
Hell90 | a | 1.25a |
Hell 95 | b | 2.5b |
Hell 100 | c | 5c |
Hell 150 | d | 5d |
この条件を当てはめると、各難易度ごとの取得貢献度は以下になります。
- HELL90:a ×(貢献:26万)+ 1.25a ×(貢献:7.3万)
- HELL95:b ×(貢献:91万)+ 2.5b ×(貢献:7.3万)
- HELL100:c ×(貢献:268万)+ 5c ×(貢献:7.3万)
- HELL150:d ×(貢献:360万)+ 5d ×(貢献:7.3万)
この合計が10億になる(a,b,c,d)の組み合わせを求めます。これがベースです。
ここに、周回に使える時間をパラメータとして追加します。例えば1日の周回時間を6時間(内、3日目の最初は1時間Hell100を討伐する)として、調整枠のHell90以外の難易度について、周回数をこの仮設定した時間で算出します。
- HELL95:b = 720 分 ÷(討伐時間:3分)= 240
- HELL100:c = 60 分 ÷(討伐時間:5分)= 12
- HELL150:d = 660 分 ÷(討伐時間:7分)= 95
ここから、本戦で入手する貢献度を算出すると、
(91+2.5×7.3)b+(268+5×7.3)c+(360+5×7.3)d
=(91+2.5×7.3)×240+(268+5×7.3)×12+(360+5×7.3)×95
=67,541万⇒6.75億となります。(必要な肉の数は、a× 10 + b × 20 + c × 20 = 4540個)
このパターンの場合は、不足分をHell90周回で調整して、インターバル終了時に肉4540個を残して貢献3.25億まで積んでおけばOK。という事になります。
AP効率を上げたい場合は、本戦で走る時間を増やせば良く、1日の周回時間を6⇒7時間に増やしたとすると、本戦だけで入手できる貢献度が7.8億になって、必要な肉の数が5269個になります。
応用編~速度の考え方
ここまで書いてきた話は、事前にある程度読める数字になりますが、仕事が忙しかったり急な予定が入ったりして、思うように古戦場に時間を使えない事も多いです。その結果として目標としているボーダーラインと差がついた場合に、当初の予定通りにソロフルオートを中心に走ったとしても、その差はなかなか埋まりません。
そうなった時に、どうやってビハインドを挽回すればよいか?が分からない人が意外と多かったので、この項目を書くことにしました。
貢献度獲得の考え方
フルオートを手動に切り替えたら、リロードできる分だけ速度は上がりますが、基本的には自分でボスを処理できるタイムで頭打ちになります。貢献度の計算はちゃんと計算すると複雑ですが、基本的には与えたダメージに比例しています。そこで議論を単純化する為に、貢献度の加算速度は与ダメージの速度と等価だとします(⇒単位時間あたりの与ダメージ量を上げれば、より多く貢献度を稼げる)。
具体的な方法
前項の話を引き継ぐと、短時間で大きいダメージを出す事(=肉集め編成など)が最適解になりそうですが、ボスの難易度が上がってくると、その編成で与えられるダメージが不足して討伐できず、結果的に効率が悪くなります。
この問題を解決する上で最も簡単な方法は、複数人でダメージを分担する事です。例えば、自発者がフルオート討伐を保証しておいて、参加できる団員が短期編成で削ると貢献度の獲得速度が上がります(自発者の与ダメ速度は変わらないけど、自発者報酬分の戦貨効率が上がる)。
ペア狩りと呼ばれる方法も基本的な考え方は一緒で、同じくらいのダメージ速度を出せる二人が組んでダメージを分担します。その際に、デバフ役と火力役を決めてアビリティを持ち込むと更に効率が良くなります。
ダメージを分担する方法は、団内で相談した上で実行に移す必要があるため、フリーランの団では実現ハードルが高いです。ただし団全体の貢献度獲得速度も上がる為、参加できる一部のメンバーで協力するだけでも十分にやる価値があります。
そうは言っても、組織的な動きを誰もができる訳ではないので、後述する折衷案が有力な候補になると思います。
救援用編成の用意
自分のペースで速度を出そうとした場合には、専用の編成を用意して団内外を流れる救援に入り続ける方法が気楽です。
その編成を作るときに気を付けている事を箇条書きにしておきます。
- 通常軸で火力を出せる(奥義軸だとどうしても硬直が気になる)
- 複数ターン火力を継続できる(できれば50%まで生存)
- 50%トリガーのギミックを解除できるようにする(バフならディスペル、デバフならクリアオール)
③が結構大事かなと思っています。最近の古戦場ボスは50%にデバフリセットが入って、バフやデバフなどの大きく減速する要素を付与してくる事が多く、フルオート討伐の速度を上げるハードルになる事が多いので、そのギミックを解除するだけで、自発者に対して大きく貢献できます。
こうして用意した編成の賞味期限(火力を出せるムーブが終わったら)が切れたら次の救援に移動する事で、与ダメージの速度を維持します。
サンプル編成をこの記事に掲載するのは難しいので、今後は古戦場の記事で紹介していこうと思います。
そんなところで。
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