【ONE】ファイレクシア:完全なる統一 雑感

兄弟戦争は文字通り敗北でございました。いやー、肌に合わないにも程があるな。久々の引退の危機でしたが、新セットが出るならしようがない。

カードギャラリーは以下

https://magic.wizards.com/ja/news/card-image-gallery/phyrexia-all-will-be-one

メカニズムの確認

リリースノートから気になるところを抜粋。

■『ファイレクシア:完全なる統一』リリースノート

https://mtg-jp.com/img_sys/common/JP_MTGONE_ReleaseNotes_20230130.pdf

新キーワード能力:毒性

再録メカニズム:毒カウンター

毒カウンターはクリーチャーではなくプレイヤーに置かれる。そして 10 個以上の毒カウンターを持っているプレイヤーは、このゲームに敗北する。

「毒性」は新たなキーワード能力である。毒性を持つクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーに毒カウンターが置かれる。毒性には常に数値が記されており、これは毒性の値という。毒性の値の数だけ、毒カウンターがそのプレイヤーに置かれる。クリーチャーがプレイヤーに毒カウンターという形でダメージを与える感染能力とは異なり、毒性は追加の効果をもたらす。
つまり、そのクリーチャーは戦闘ダメージを与え、その戦闘ダメージを受けたプレイヤーは、それに加えて毒を受けることになる。

  • 10 個以上の毒カウンターを持つプレイヤーは、このゲームに敗北する。これは状況起因処理であり、スタックを使わない。言い換えると、これは、ライフが0以下であることによりゲームに敗北するのと同じように、直ちに起こり、プレイヤーがこれに対応することはできない。
  • 毒性によりクリーチャーが与える戦闘ダメージの量が変わることはない。
    • 例)毒性1を持つ2/2のクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与える場合、そのクリーチャーは2点のダメージを与える。そのダメージの結果として、対戦相手は2点のライフを失い、毒カウンター1個を得る。
    • そのダメージに伴う他の効果、たとえば絆魂能力からライフを得ることなども適用される。
  • 毒性を持つクリーチャーが、プレイヤー以外(クリーチャーやプレインズウォーカー)に戦闘ダメージを与えても、プレイヤーが毒カウンターを得ることもない。
  • 毒性を持つクリーチャーが、戦闘ダメージでないダメージをプレイヤーに与えても毒カウンターを得る事はない。
  • 毒性を持つクリーチャーが与えたダメージは、ダメージの点数にかかわらず、毒性の値に等しい個数の毒カウンターを与える。
    • (《理由なき暴力》などの)置換効果によりダメージが変更される場合も、置かれる毒カウンターの個数は変更されず、毒性の値のままである。
  • プレイヤーの上に置かれるカウンターの個数に適用される置換効果は、これにより置かれるカウンターの個数を変更できる。
    • 例)《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》の最後の2つの能力(カウンターを倍、あるいは半分の数で乗せる)は、これにより置かれるカウンターの個数に適用できる。
  • 毒性が複数ある場合、それらの効果は累積する。
    • 例)毒性2を持っているクリーチャーが他の効果により毒性1を得た場合、そのクリーチャーがプレイヤー1人に与える戦闘ダメージは、そのプレイヤーに毒カウンター3個を与える。

新キーワード能力:ミラディンのために!

一部の装備品・カードにあるこの新たなキーワード能力「ミラディンのために!」は、表している。この能力を持つ装備品・カードは、それを使用するクリーチャーと共に戦場に出る。

  • レベルは2/2のクリーチャーとして戦場に出る。その後、この装備品がそのクリーチャーにつく。クリーチャーが戦場に出たときに誘発する能力は、この2/2のクリーチャーが戦場に出たことを参照する。
  • このレベルが破壊されたなら、その装備品は戦場に残る。同様にあなたは装備コストを支払って、その装備品をレベル・トークンから、あなたがコントロールしていてそれでないクリーチャー1体に移動することができる。
  • この誘発型能力によってレベル・トークン2つが生成される場合(たとえば、《栄光のドミヌス、モンドラク》の効果がある場合)は、この装備品はそれらのうちの1体のみにつく。

新能力語:堕落

堕落は、対戦相手1人が3個以上の毒カウンターを持っているかどうかを参照する能力を示す能力語である。

  • 多人数戦において、堕落の能力のために必要なのは、対戦相手の誰か1人が3個以上の毒カウンターを持つことであり、全員の上にある必要はない。
  • 一部の堕落能力は、対戦相手1人が3個以上の毒カウンターを持っているときにしか起動できない起動型能力である。そうした能力は、起動してしまえば解決時にその状況が成立していなくなっていても問題なく解決される。
  • インスタントやソーサリーの持つ堕落能力の中には、その呪文の元の効果に加えて、対戦相手1人が3個以上の毒カウンターを持っている場合に追加の効果をもたらすものもある。その他の堕落能力は「代わりに」という言葉で示され、元の効果の代わりに別の効果を起こす。

新メカニズム:油カウンター

このセットに含まれる数多くのカードが、油カウンターが置かれた状態で戦場に出たり、それでないパーマネントの上に油カウンターを置いたりする。

油カウンターは、呪文や能力を、油カウンターを持つパーマネントと相互作用を起こすための巧妙な手段だが、油カウンター自体に特別なルール上の意味はない

再録メカニズム:増殖

再録メカニズムである増殖は、パーマネントやプレイヤーに置かれているカウンターの個数を増やすことができる。

  • 増殖を行う場合、カウンターが置かれているパーマネントであれば、どれでも選ぶことができる。
    • 対戦相手がコントロールしているものでもよい。
    • カウンターを持っているプレイヤーであれば、対戦相手を含むどのプレイヤーを選んでもよい。
    • 戦場以外の領域にあるカードは、それの上にカウンターが置かれていても、選ぶことはできない。
  • カウンターが置かれているパーマネントやプレイヤーをすべて選ぶ必要はない。
    • あなたがカウンターを増やしたいと望むもののみを選べばよい。
    • 「望む数」には0(ゼロ)が含まれるので、パーマネントもプレイヤーも一切選ばなくても構わない。
  • プレイヤーやパーマネントの上にすでに2種類以上のカウンターが置かれており、それを増殖する(=追加でカウンター1個を与える)ことを選んだのなら、すでにそこにあるすべての種類のカウンターをもう1個ずつ与えなければならない
    • すでにそれに置かれているカウンターのうち1種類だけを与え、他は与えないということはできない。
  • 「あなたが増殖を行うたび」に誘発する能力は、あなたがどのパーマネントやプレイヤーにもカウンターを与えないことを選択しても誘発する
  • プレイヤーは、効果に増殖を行うことを含む呪文や能力自体には割り込める。
    • その呪文や能力の解決が始まり、カウンターを増やすパーマネントやプレイヤーを選ぶ時に割り込む事はできない。
    • 例)+1カウンターを2個持つ0/0クリーチャー場にいる状態で、EtB増殖の生物をプレイされた場面で、もし2点火力で場の生物を倒したいなら、増殖する生物を指定される前に撃つべし。
      • 逆の立場だと、増殖する時に「増殖しますが良いですか?」と相手に確認してから対象を指定すると認識齟齬が起こりにくい。
  • パーマネント1つの上に+1/+1カウンターと-1/-1カウンターの両方が同時に置かれていたなら、状況起因処理によってそれらが2つ1組で取り除かれ、いずれか1種類のみが残る。