始まる前はかなり乗り気じゃなかった割に、蓋を開けたら結構楽しんでしまいました。”トップに土地10枚”みたいな極端な罠ドローのせいで、ちょっとやる気を失くしておりますが、そのせいでブログを書く気になったのだから、クソシャッフラーもたまには役に立つようです。
環境初期の振り返り
あまり触っていない頃に書いた記事は以下
ちょっと触ってから書いただけあって、そこまで嘘は書いてないけど、基本セットのような”つまらない環境”という第一印象は直ぐに覆されて嬉しい誤算でしたね。
環境を触っての感想
初期の雑感では”緩いアーキタイプ環境”と書きましたが、事ここに至っての結論は真逆で、アーキタイプの精度を上げた方が勝率も高くなる印象です。
色ごとの強弱は、最近の環境にしては珍しくかなり偏っていて、黒>赤=白>青>緑くらいが共通認識になっていると思う。
プチコラム:色の強弱
ここで話題にしている「強弱」という言葉は、この界隈で長く使われている言葉ではあるが、実は直感的じゃない事に最近気が付きました。ドラフトにおける色の強弱というのは、卓内に存在できる人数の多寡であり、強い色ほど沢山の人数が参入しても勝率を損ねず、弱い色はちょっと取り合っただけでデッキが崩壊する。
今回の環境は”緑が弱い”と言われているが、緑を採用しただけで0ー3する!という話ではなくて、1人で卓内の緑を独占できるなら、十分に7勝を目指す事も可能なのです。
また、統計を取った訳ではないけど、肌感覚では後手の勝率がほんのり悪い印象。主な原因は指輪レベル2のルーター能力が強すぎるので、後手を引いて受けに回ると、手札の質にドンドン差が開いてしまう事が大きいかなと。この為、場の主導権を入れ替える事ができる軽い除去に一定の価値がある。
アーキタイプ
今回の環境はアーキタイプ環境でありながら、アーキタイプが割り振られている範囲が広いので、色の組み合わせが固定されず、結果としてデッキの完成系のバリエーションが多い。
なにせ普段は受けが狭い”青赤”だけ見ても、以下がどれも有効であり、必要とするパーツがちょっとずつズレています。
- 『引退した忍びの者、ビルボ』を軸にして素早く指輪を進める型
- ドローを進めて『ガンダルフの制裁』で〆る型
- 『オークの包囲』と『アイゼンガルドの裏切り』を軸にした動員型
以下、各アーキタイプの雑感
動員
今回の大本命。有名になったのは『褐色国のクレバイン』で、『モルドールの投石機』を絡めた多角的な攻めが有望かと思いきや、シンプルにサイズの暴力で押し切る方が簡単でした。『ゴラムへの拷問』みたいなカードが何枚も入ってしまう所がいつもと違う。
そして、この戦術が一定以上の成果を上げているので、接死の『闇の森の蜘蛛』や、問答無用で相打ちにできる『東マーク軍団の騎兵』に価値を見いだせたりするのが面白い。
色の組み合わせは黒赤青の3色から適当につまむ。
人間
対抗馬筆頭とも言える赤白だけに許された権利。『角笛城での結集』が見た目以上にとにかく強く、アンコモンの多色カードが他のアーキタイプに摘ままれにくい点が素晴らしい。入れたいスペルの種類も多くないので、装備品を1、2枚入れておくとグっと勝ちやすくなる印象。
指輪
全ての色に配布されたテーマだが、白緑でばっちり組みあがると特に強力(『フロド・バギンズ』がすぐに4指輪を振り回して手が付けられなくなる)。先述した『引退した忍びの者、ビルボ』擁する青赤も組みやすい。
スペル
『ガンダルフの制裁』が遅い順手で取れたら参入を考えるくらいで、個人的にはあまり上手に立ち回れた経験がない鬼門のアーキタイプ。シンプルに赤青で作った方が当然ながら簡単だが、赤黒+青や青黒+赤も作る事は可能(勝てた事はあまり無い)。
占術
青緑が担当するアーキタイプであり、緑不遇の原因を半分くらい担っていそうな今回の戦犯。得られるボーナスが概ね+1カウンターなので、盤面を制圧する事に向いていそうに見えるが、ボーナスを持つカード単体では何もしない物が多く、なおかつボーナス発生の初速が遅い。しかも”ドロー操作と”いう意味では指輪の方が質が良いから始末が悪い。
と、さんざん悪い書き方をしたが、きっちり組み上げればサイズで圧倒出来るので、序盤のモタツキの回避に神経を使えばそれなりに勝てる。後手の勝率が極端に下がるので7勝は難しいかも?
ピック方針
アーキタイプ重視なので、卓内の分布を把握して空いた席に座る事を目指す。この為、序盤はどのカードパワーが高いカードをピックしておいて、卓の流れに合わせてアーキタイプを選択する方針が基本ライン。
そういった考え方が主流になっていくと、逆に決め打ちで他家に色を押し付けやすくもなるので、強力なレアを引いた時には突っ張っても良いと思う。
3色目の採用はあまり積極的ではなく、不人気な緑の専売特許だと思っておいた方が良さそう。
まとめ
基本は先手環境だけど、一部の軽い除去でテンポをひっくり返す事も出来て、レアも強すぎない最近の中では割と楽しい環境だったかなと思いました。
そんなところで。
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