ミシックどころか早々に手仕舞いしてしまった環境なので、あまり書きたい事もなく延びのびになっていましたが、新セットがそろそろ出るようなので、もしかしたら忘れた頃に遊びたくなるかもしれないと思って、思い出しながら記事化しておく事にしました。
環境初期の振り返り
環境初期の景色は、環境キーワードが前のめりな2マナ域重視の環境で、パックに含まれるコモンの少なさによる再現性の低さが大きな話題になっていたと記憶しています。
コモンのカードパワーが全体的に控え目で抑えられており、多色アンコモンもシナジーを意識したカードが並んでいた事もあり、”アーキタイプの理解が要求される2色の綺麗な環境”なのかな、苦手だなぁ、と思っていました。
更に悪い事に、不利盤面をあっさりひっくり返すボム級レアが相当数封入されていた関係で、思うように勝ち星を重ねられないまま、環境から遠ざかってしまいました。
環境を触っての感想
時は経ちプロツアーが開催されたので3-0デッキを眺めていると、環境初期の考え方はちょっと間違っている事が判明しました。
環境初期の理解には正しい部分もありましたが、キレイに作ったデッキが強い訳ではなく、セットから出現するカードの種類が膨大な中で、偶発的に巡り合うコンボやシナジーの掛け算で必殺技を用意する、3色4色上等のキューブドラフトみたいな環境と考えた方がより正しい理解であったと感じました。
よって、普段のように色毎の強さを議論する事にあまり大きな意味はなくて、環境内で存在し得る科学反応の引き出しをいかに多く蓄積して、いかにピックに反映できるか?が重要です。
バトルに関しては、ベースの評価は弱い物として扱って問題ないけど、クリティカルな組み合わせもあるので無視しないように心がける、くらいが程よい評価なのかなと。
マナフラッド受けはそこそこ用意されているので、土地は二色土地を入れて17が基本線でOKな印象。
ピック方針
ピックに方針などあったものではなく、カードパワーが高い順番に取っていくことになるので、今回は特に運要素が強いという理解で問題ないかなと。マナカーブを埋めていく中盤くらいで一番気を遣うイメージです。
そんな中で注意が必要なのはカードパワーをどのように定義するか?の部分で、(各人の好みは分かれると思うが)コンボ成立時の爆発力をどこまで加点するか?によってピック優先度がガラっと変わるはず。コンボの相方だけが鎮座する紙束を握るリスクが許容できない人はグッドスタッフ路線を狙って60点のデッキを作っても全く問題はない。ただ、今回に限っては平均点くらいのデッキだと、理不尽な目にあって不快指数が上昇しやすいのは間違いない。
こういう環境で地味に効いてくるのがコモン2色土地の存在なので、超コモン級の次くらいのラインで土地に手を出して良さそう。(十分に土地が確保できるならかなり幅広くレアやコンボの相方をタッチし得る)
まとめ
抽象的な事だけをひたすら書いてみましたが、要するに他の人が捨てた(=卓で安い)カードを上手に拾い集めて強いデッキを組み上げるという、ドラフトの基本中の基本みたいな結論に落ち着いた訳ですが、環境理解が進んだ上で原初の理に立ち返っているという意味では、プロ選手が言うように”面白い環境”だったのかもしれません。嫌な思い出は忘れて、環境終盤でもう一回遊んでみても良いのかなぁ?(フラグ)
そんなところで。
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